頭皮の皮脂膜について

今回は頭皮の皮脂膜についてお話ししたいと思います。

人間の身体の中で最も皮脂の分泌量が多いのは頭皮(地肌)という事はご存知ですか?
また汗腺は手のひら、足の裏に次いで多く、1日で約700〜900m Lもの汗をかきます。
頭皮は身体の中で1番汚れやすい場所といえます。

まず初めに皮脂膜とは角質層の表面に存在し、体全体を覆っている天然の保護クリームです。皮脂と汗が混ざり合ったもので、様々な外的刺激(紫外線、強い薬剤、細菌など)からの保護や皮膚の保湿などの働きをしています。
この皮脂が皮膚をなめらかにし、水分が必要以上に蒸発するのを防ぎます。更に皮脂を分解して作り出された脂肪酸は肌を弱酸性に保つ為、常在菌以外の外来微生物の増殖を抑制します。
皮脂による膜がなければ保湿機能が低下してカサカサになってしまうので、皮脂は必要不可欠な存在です。
ただし皮脂が過剰に分泌されてしまうと髪や頭皮がベタついてしまい、不快感や頭皮トラブルに繋がってしまいます。

次のブログでは皮脂が過剰に分泌されてしまった時のトラブルについてお話ししたいと思います。